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初春の恩田陸祭り

恩田陸直木賞受賞によろこんで、著作を再読しているだけで、あっというまに十日間が過ぎた。『六番目の小夜子』『球形の季節』『三月は深き紅の淵を』『図書室の海』『黒と茶の幻想』『木曜組曲』『朝日のようにさわやかに』『夜のピクニック』と、だいたい高校生から大学生くらいにかけて夢中になったものばかりで、雰囲気はなつかしいのだが、内容はほぼ忘れていて新鮮におもしろく読んだ。

デビュー作の『六番目の小夜子』は、文庫化の際に加筆修正したにしても、すでにして世界観がかたまっており驚嘆する。圧巻の作中劇のシーンは何度読んでも鳥肌のたつ素晴らしさ。ホラー的な要素もあるものの、思春期の揺らめきのほうが印象にのこる。

映画はなんとなく『ザ・コンサルタント』を見て、もっさりしたベンアフに癒された。

なべて世はこともなし、あっというまに一月が終わった。

六番目の小夜子 (新潮文庫)

六番目の小夜子 (新潮文庫)