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夜の芝生の上に

帰り道ラジオから流れてきた「流動体について」、何もかもふっとばしてしまうほどの強い力でつかまれて、涙が出てくるのを止められなかった。悲しいのとはちがう、うれしいのでもない、ただただ心の中がぜんぶ揺りうごかされて、あふれでるように涙が出てくる。とてもとても美しい音楽だ。

カルテット、終わってしまった。終わってしまったよ。どの回も素晴らしかったのだけれど、松たか子宮藤官九郎のふたりでやった回はとりわけ身にしみてつらかった。めずらしくよくドラマを見ていた数ヶ月だった(カルテット、嫌われる勇気、ダウントン・アビー、刑事フォイル)。4月からどうしようかな。

新宿に行く用事があったので、いくつか書店を見てまわる。どこもあまりぴんとこないなあ……。もう文脈棚とかセレクトショップ的なお店はいくつもあって、どこを見ても新しい発見がないような感じがする。もちろん、いま現在流通にのっている書籍で、という限定があるから、差別化はなかなか難しいとおもうが、それにしてもどこも同じ本を置いてるよ。書店の作り方がもう一歩前に進む時期にきているんだとおもう。

久しぶりに上野動物園に行く。マヌルネココツメカワウソが大好きなのだが、マヌルネコはほぼほぼかわいいネコなので、家で愛猫を見ればいいじゃんと言われそう。でもかわいいんだ。コツメカワウソもめちゃくちゃかわいいんだ。

読んだ本では、芥川賞候補になった岸政彦の『ビニール傘』がとてもよかった。この人にエッセイではなく小説を書かせた編集者は実に慧眼だとおもう。小説を書き続けるのはなかなか難しいかもしれないが、今後も期待したい。

異動の話は社内政治的に消えてしまった。それは仕方がないこととしても(かなりがっかりしたけど)、その後の上司の対応に納得できず、まったく気持ちがおさまらない。

ビニール傘

ビニール傘