読書週報 7/8〜7/14

ハン・ガン『ギリシャ語の時間』がとてもよかった。『菜食主義者』はひっそりとしかし激しく追いつめられていくひとたちの話で読みすすめるのに息苦しさがあったが、こちらはどうにもならないものごとに諦めではないやりかたで向かおうとするひとたちが描かれており、帯にある著者自身の「この本は、生きていくということに対する、私の最も明るい答え」という言葉がすべてをあらわしているとおもう。文章がきれいで、いつまででも読んでいたい本だった。

今週の休肝日は1日でした。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、ゼンデイヤめっちゃかわいい、ゼンデイヤがすべて、全人類が恋に落ちる映画だった。ときめきをありがとう。

映画を見たあとに大きい本屋さんに行って本をたくさん買う、というのがわたしの黄金コースなので、映画を見たあとに大きい本屋さんでたくさん本を買った。一度にたくさん本を買うとめちゃくちゃ満たされるので、もはや本を読む必要さえうすくなっていく。そういえばボーナスが出ていたが、ただでさえ少ないところからさらに税金がひかれていてまじでつらい。はたらけどはたらけど、である。啄木は働いてなかったらしいけど。

ひさしぶりに直木賞候補作を読もうかなとおもって朝倉かすみ『平場の月』を読んだ。中年・地方都市のままならぬ恋は身をよじるほどのせつなさだが、恋愛小説はなぜか共感性の高さで作者も読者も出来をはかられているようで、どうしても一歩引いてしまうのであった。作品に罪はない。直木賞をとってもおかしくないが、山本周五郎賞とダブルはあまりないのだっけ。