週間読書日記

火曜日、津原泰水の新刊のプルーフが送られてきて小躍り。しかしこれが最後なのだと思うとただ悲しい。早番の日だが翌日遅番なので自由時間が増えた錯覚をして酒をのみすぎる。焼酎のソーダ割がうまい。これは何、プレーンサワーなのかな。

水曜日、出勤まで川上弘美の新刊のプルーフを読む。近年頓に出版社はプルーフを書店員に送るようになっており、わたしの手元にも頼んだり頼まなかったりしたものがけっこうたくさんあるのだが、自分の好きな本をほしいままに買うタイプなので、気がつくともう発売になってるじゃん!ということが頻繁に発生して反省。なので優先順位を高めて鋭意読書中。

お盆休み明けで客足は悪くないが商品の入荷が少なかったので、気になっていたノンフィクションの棚を整理。古いトピックの非稼働在庫を返品してかなりすっきりした。

兄が勤務先の店に来た。何かおすすめは、というのでいくつかミステリーを見繕う。家族仲がかなり疎遠なので、まともに話すのは平均すると数年に一度くらいなのだが、久しぶりに見た兄は髑髏の指輪をしており、何気ないふりで本の話をしながら内心驚きで視線は釘づけであった。しかし帰ってから(本は買ってくれた)、思い返してみたところ、昔からややヤンキー的なセンスの持ち主であったような気もする。兄弟は他人だ。

日曜日は、安ワインをのみながら翻訳ミステリーを読み、昼寝をしてのんびり過ごす。ペレス警部のシリーズおもしろい。自分に合うミステリーのシリーズをできるだけたくさん見つけておくのは、くじけずに生きていくためにとても大切なことのひとつである。

アメリカン・マスターピース 準古典篇』を読んで衝撃を受けたので、古典篇を即注文。短編集でありながら読後に残るものの重みがすごい。マスターピースの名に恥じない傑作揃い、翻訳の素晴らしさももちろんあるでしょう、柴田先生ありがとう。

 

今週読んだ本